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一人暮らしをしている大学生「仕送りなし」の生活状況

一人暮らし

親は子どもが充実した大学生活を送れるよう十分な仕送りをしてあげたいと考えるものの、先行き不透明な状況を見越して、老後のためにできるだけ手元にお金を残しておきたいという葛藤を抱えています。
大学生のなかには、生活力や生きる力をつけるために仕送りなしでの一人暮らしを選ぶ人が多いのが現実です。今回は一人暮らし大学生の生活費の実態や仕送りなしで一人暮らしをするための知恵についてご説明いたします。

リアル!一人暮らし大学生の生活費

東京私大教練の調査によると、大学生一人当たりの家計支援、いわゆる「仕送り」の金額が過去最低になったことが分かりました。
1994年には平均で12万4,900円だった1ヶ月の仕送り額は、2018年度に8万3100円と大幅に減額し、その差は4万1,800円にもなります。

現代の一人暮らしの大学生はどんな生活を送っている?

24年前に比べて大きく変わった仕送り額ですが、現代の大学生はどのような工夫をして生活しているのでしょうか。

①大学2年の女子学生の場合

家賃の支払い(4万円)は親にお願いしていますが、生活費はバイトをして稼いでいます。食費を1日200円くらいに抑えて頑張っています。

②大学4年の男子学生の場合

仕送りは全くありません。家賃(4万5,000円)は奨学金で支払い、生活費は毎月のバイト代(7~8万円)でまかなっています。

一人暮らし大学生が頑張っている節約法

仕送りなしで生活するためには節約が欠かせないようですが、一人暮らしをする大学生の節約法とはどのような内容でしょうか。

①大学2年の男子学生の場合

少し多めにご飯を作って冷凍保存しています。自炊が一番節約につながると思うので。

②大学3年の女子学生の場合

光熱費にお金をかけたくないので、断熱マットを利用したり、フリマアプリで洋服を安く買ったり売ったりしています。
大学生たちはオリジナルの方法で節約しているようです。

大学生「仕送りなし」でも一人暮らしは可能か?

仕送りなしの一人暮らしは「生き抜く力」を手に入れるツール

仕送りなしで生活するためには、毎日約4~6時間のアルバイトを20日前後する必要があります。バイト優先の生活は、ときに飲み会や旅行の誘いを断らなければなりません。
しかし親に迷惑をかけないよう、自分なりに頑張る大学生たち。
一見厳しい現実に見えますが、仕送りなしの一人暮らし経験は今後生きていくための力や知恵を手に入れるツールとも言い換えることができます。

大学生が仕送りなしで一人暮らしをするための知恵

奨学金

ここでは仕送りなしでも一人暮らしをするための方法を一部ご紹介いたします。

奨学金を利用する

奨学金は成績優秀者のみが利用できる制度というわけではありません。
第二種奨学金といって、条件をクリアすれば経済的理由で大学に通うのが困難な学生が受けられる奨学金もあります。返済する必要はありますが、学生時代の一時的な生活費としては有効な手段です。

アルバイトをする

少しでも時給の高いアルバイトを探す、バイトを掛け持ちするなどの方法で生活費を稼ぎましょう。ただしバイトスケジュールは体に無理のない範囲にとどめましょう。

出費を抑える(節約する)

節約可能な出費に目を向けましょう。通信費の見直しやコンビニの利用回数を減らすといった行動が後の大きな節約につながります。また大まかでも良いので家計簿をつけるようにすると、何にどれだけ使っているのかが分かり無駄遣いが把握できます。

家賃の安い物件を選ぶ

大学の側や駅チカなど、便利な場所に建っている物件は家賃が高めに設定されています。少し距離をずらすだけで、条件の良い物件が安く賃貸に出されている場合もあります。1ヶ月単位では数千円の差かもしれませんが、4年後には大きな差に変わっています。

多少無理をしてでも生活費を切りつめようと、つい頑張ってしまいますが、食事と睡眠のバランスが崩れると体だけでなく精神にも影響が及びます。一人で頑張ろうとせず、ときには友だちや先輩に相談して情報共有しながら頑張ってくださいね。